一撃備忘録

Cutoff 撮影記録

山口線 DLやまぐち号

2023年4月30日 山口(PENTAX67)

今年もゴールデンウィークがやってきました。撮影対象が無くなり、重い腰がいよいよ上がらなくなってきた感がありますが、長年やってきた行動を早々変えられる筈もなく。今年も遠征で悪あがきを画策中です。

昨年はDLやまぐち号を撮影するべく、山口線に遠征していました。ここ白井の俯瞰は過去にも登っていますが、山間に響き続けるDDの咆哮を一度聴いてしまうと、何度でも通いたくなってしまう撮影地です。この日はヌケも良好、連休のスタートに相応しい一枚を得ることができました。

下山後はなごみの里で一風呂。そしてキヌヤで仕入れた酒と肉をいつもの場所で乾杯。もはやパッケージ化されつつありますが、我が連休癒しの行動パターンです。今年は満を辞してSLが登板とのこと。たまにはSLも撮ってみようかな?

奥出雲おろち号 備後落合俯瞰

2023年5月2日 木次線(PENTAX67)

ネタが尽きそうで尽きないこの界隈。おろちなんぞ(失敬)数年も遡れば、まさにアウトオブ眼中な被写体でありました。が、この期に及んでよくよく見ると、風光明媚なローカル線をゆくDE10率いる順然たる客レということで、鮮やかな塗装は賛否分かれるところですが遂に沿線へ。

以前から同列車を撮るなら行ってみたいと思っていた備後落合の俯瞰。大凡の立ち位置は検討がつくものの、如何せん手前に立ちはだかる川をどう乗り越えるかが分からず。現着後もウロウロした挙句、畑を耕す地元の方にお伺いを立てると、この地に50年以上住んでいるが川を渡る人間は見たことない、、悪いことは言わないから止めとけ…とのご忠告が。丁重に礼を述べ、それでも行ってまえ!と無理矢理渡渉すると、そこには確かな、先人の獣道が続いていたのでした。

登ってしまえば何ということはないものの、多少の苦労もあれば感慨も一入です。新緑眩しい備後落合のカーブを眼下に、ラストシーズンのおろち号を一撃で仕留めることができました。

備後落合といったら外せないのがドライブインおちあいのおでんうどん。素朴さが沁みる一杯です。

個人的なもう一つの推しが庄原インター近くのドライブインミッキー。ここのホルモン焼きそばも外せません。

【ポジ】8872レ 伊奈川

2023年12月4日 中央西線(PENTAX67)

年末に躍起になって撮影していた8872レ。一連のお話はデジ版に記載していますが、今回は本命のポジです。グレーなキャパ故、混雑する前に撮影しておきたい一心でしたが、結果的に改正でEH200に置き換えのようで早めに動いたことが奏功しました。

懸案だったパン抜きは、撃沈した2回分の撮影で383系のパンタが串る位置…という知見を得ていたため、怪しい動体視力と集中力でどうにか狙った位置でシャッターが落ちていて一安心。年々、撮影頻度が減っているので、久々に撮影に行くと一発撮りできるのか?毎回不安です。そんな時は切り位置に集中しすぎても遅切るだけなので、ファインダー半分までは列車を見てリラックスすることにしています。今回も夕日に染まるロクヨンに痺れつつ、最後は我に返って無事撮影することができました。

ちなみに1045号機は一昨年の9089レでもVをモノにした個人的ラッキーナンバー。1エンド揃いで今回もVをもたらしてくれました。

指宿枕崎線 マヤ検

2023年10月22日 指宿枕崎線(PENTAX67)

強襲、最南端のマヤ検!ということで、昨年10月は鹿児島遠征を敢行していました。2017年に北は釧網本線のマヤ検を撮影して以来の電撃作戦です。既に茶畑のデジ画像をアップしていますが、今回は本命である水成川のポジをご紹介します。

ギリギリまで予報を見極めて決行した遠征でしたが、直前になってSCWが格下げを連発。ボウズで帰る訳にいかないと、前夜の肥薩線検測から撮影をスタート。少し気になっていたDE10のエンドは両端が2エンドとなる、個人的には有難い組成でまずは一安心。もう曇りだ、、ダメだ…と、いつものTwitterの勢いはどこ吹く風、日和まくる小嶋氏を適当に励ましつつ、夜な夜な水成川へ乗り込んだのでした。

道中、真栄ファームの自販機で仕入れた黒さつま鶏の鳥刺で乾杯。セットで買ったにんにく醤油も含め非常にブイでした。

翌日は幸いにも予報が外れてくれて快晴。ずっとやりたかった青空バックのマヤ検、切り位置をミスらないよう慎重にシャッターオン。どう撮っても背景に埋もれがちな黒いDE10が、青空をバックに浮かび上がりました。

名機は三度、甦る。

品川で開催される撮影会シリーズとしては第三弾となる「名機は三度、甦る」に参加してきました。ネット上では3機に減った上で値上げと一部からは冷ややかな声も聞かれましたが、告知PDFの隅にさらりと記載された協力:日本貨物鉄道の文言にアツい撮影会になることを察知。

蓋を開けてみれば、スノープロウ無しのPFを3機揃えるという想像以上に拘りを感じる、素晴らしい撮影会でした。

さくらの3並びに始まり、ブルーモーメントの良い雰囲気になった頃合いに富士、みずほ、はやぶさにHM交換。

往年の東海道ブルトレを偲ぶには、2024年において文句無しの再現度だと思います。

踊り子、オリエントの並びでは、カートレインに全集中。貨物の赤プレ機が、ナンバーを変えるだけでここまで男前になるとは。他の撮影者に便乗して運転士の方と一枚。

夜景バックが気に入ったので、このままラストとなるあさかぜも撮影。期待を裏切らない本物のHMということで、アップにすると渋さが際立ちます。

出雲、瀬戸、あさかぜ。出雲は今回ラインナップで唯一、PFの現役時代を撮影したことのある列車だけに感慨も一入です。その最終列車を米原で見送ってから、20年近くが経ってしまいました。

好みの画角だったのでついつい同じような写真を撮りまくってしまいます。

何度でも甦ってほしいものです。

【デジ】8872レ 伊奈川

2023年12月4日 中央西線(EOS R5)

今春の改正から列番が変わり、日中運転となっている8872レ。午後遅めの時間帯に上るスジということで、半休で伊奈川まで射程圏内というのは有難い限りです。おまけに更新色が消滅寸前となり、基本的に天気予報のみに集中すればよいボーナスステージとなれば通うほかありません。

晩秋の光線を求め、11月にはSCWの詳細をギリギリまで見極めて出撃。早々に戦果を挙げる筈でしたが、通過20分前に太陽周辺に不穏な雲…どうにか列車には日が差したものの、背景の山は真っ黒というある意味ドラマチックな一枚に。

さすがに同じようなことは早々ないだろうと、快晴の空に勝利を確信していた第二戦。しかし、あろうことか通過30分前に山頂付近から謎の雲が発生。みるみる大きくなりしかも滞留して全く動かない。祈りも虚しく山頂部分だけ曇ったまま、ブロワー高らかにロクヨン接近…

半ばムキになっていた第三戦は、とうとう12月に突入。唯一幸いなことに、撃沈している間に重連のペアが入れ替わり、エンド揃いの組合せが誕生しました。遂に天気と運用が噛み合ったこの日、ようやく思い描いていた一枚をモノにすることができました。

突然の雲発生。

指宿枕崎線 マヤ検

2023年10月22日 指宿枕崎線(EOS R5)

マヤ34の後継となるBE220が出場しました。多くは語りませんが、少なくともコレを目的に九州へ渡ることはないでしょう。終焉近しということで、一度は撮りたかった指宿マヤ検を強襲してきました。

南端を目指すにあたっては空路も検討しましたが、オープンチェックの煩わしさもあり新幹線に。今や知る人ぞという儀式ですが、空港のX線検査でフィルムが感光しないよう、X線を通さずに職員の手で確認してもらうのが、オープンチェックです。一応、ISO100は感光しないとされてはいるものの、万が一を考えると怖くて通せません。だから職員の方にお願いするのですが、フィルムが珍しくなった昨今、オープンチェックをお願いしても若い方は「??」という反応もしばしば。更にカメラに装填済の分については、空シャッターを切って不審物でないことを証明しなければなりません。フィルムが安価だった一昔前なら気にも留めませんでしたが、今や一カット500円超の時代。混み合うレーンで手を煩わせる申し訳なさもあって、できれば陸路を選択したい、というのが絶滅危惧種となったフィルム派鉄ちゃんの心情なのであります。

そんなこんなで乗り込んだ指宿枕崎線。メインの撮りたかった水成川のカットはバケの現像を待つとして、デジ分から茶畑の一枚をアップします。復路は残念ながら曇ったものの、気持ちを切り替えて追走。南薩らしい茶畑にどうにか滑り込むことができました。